リセール・タイムシェアとは
「リセール・タイムシェア」とは、一言で言ってしまうと「中古のタイムシェア」。
ただ、中古は中古でもタイムシェアの場合、中古車や中古マンションと違って「商品そのものの違い」はありません。中古の権利だからと言って、古い部屋に泊まることになるわけではなく、新規購入の方達と同じ部屋に滞在することができます。
中古の権利のため「隠れた瑕疵がないか」と、心配されるお客様もいらっしゃいますが、移転登記手続きの過程で、きちんと物件調査されますので、「ローンの残債を背負わされたり」とか、「未払いの管理費を負担しなければならない」というようなことはありません。
新規購入とリセール購入の違いは?
新規で購入するより安く手にいれることができて、滞在するお部屋も新規購入の方と変わりない。それなら断然リセールの方がいいじゃない?となるところなんですが…、リゾート会社それぞれリセール物件に関しては利用に制約があります。
その制約がご自身の旅行スタイルに問題ないのか、リセール・タイムシェアを購入する前に熟考することが必要です。
リセール・タイムシェアの利用制限
HGVC(ヒルトン)の場合
- アップグレードできない。
- エリート・ステータスを取得できない。
ヒルトンの場合、所有している物件を下取りに出して、より大きな物件に買い替えることができる「アップグレード制度」というものがあるのですが、この制度を利用することができません。
「エリート・ステータス」を得るためには、クラブポイントが年間14,000ポイント以上発行されるタイムシェアを新規で購入する必要があります。リセールで年間14,000ポイント以上の物件をいくら購入されても、この「エリート・ステータス」を得ることはできません。
など。
マリオットの場合
- ホテルポイントに交換できない。
ディズニーの場合
- ホテルポイントに交換できない。
- クルーズラインを利用できない。
ハワイに行かない時には、東京ディズニーリゾートにある「ホテル・ミラコスタ」や「アンバサダー・ホテル」の宿泊に利用する、といったことができません。
ただ、アウラニの場合、ポイントの前借りも繰り越しも無料でできるので、3年に1度はDVCを利用するのであれば、リセールという選択肢もありですね。
このように「ホテルポイントに交換できない」という制限が多いのですが、タイムシェア交換会社を通して、世界各地のリゾート施設を利用することはリセールの権利でも可能です。
リセール購入のメリット
初期費用を抑えられる
物件の条件等によっても異なってきますが、リセールで購入する場合、新規購入と比べて半分から3分の1くらいの価格で購入することができます。
年間管理費を考えると、初期投資を押さえられるのは魅力的です。
他社および新規では販売していない物件含め、
多くの物件の中から自分にあった物件を探すことができる
リゾート会社各社が行っている説明会に出ると「だんだん値上がりするので、次にはこの金額では買えませんよ」と言われ、90分で決断を迫られることもあります。
散々タイムシェアの魅力を説明され「欲しいなぁ…。タイムシェアがあったら、こういう旅行スタイルができるなぁ」なんて、考え始めたときに「この価格で購入できるのは、今だけですよ!」と言われると「よし!買うか!」と、なってしまうことも…。
その点リセールの場合、新規では販売していない物件も含めて、様々なタイプの物件の中から、ご自身の旅行スタイルに照らし合わせて、慎重に検討することができます。
リセール購入のデメリット
時間がかかる
リセールでの購入は手続きに時間がかかります。
購入のお申し込みから、移転登記が完了しオーナーになるまで、およそ3〜4ヶ月かかります。
ですので、買ってすぐ「今年の宿泊予約をしたい!」と希望される場合は、(購入する時期・物件によりますが)難しいことも。
ローンでの購入はできない
新規でリゾート会社から購入する時のように、ローンを組んでの購入はできません。
通常、頭金1,000ドルをクレジットカード決済し、残金はエスクロー会社(不動産取引における第三者機関)に直接海外送金していただく必要があります。